大山蓮華

大山蓮華
大峰山に自生していて蓮の華に似ているので、大山蓮華(オオヤマレンゲ)と名がついた。咲き始めの花びらが蓮の花にそっくりである。

この花に出会うには、大峰山脈の下を貫く国道309号線のトンネル入口に車を置いて、3時間登らないと行けない。関西の最高峰・八経ヶ岳(1914m)山頂近くに自生しているが、平地では環境が違ってなかなか育たないようである。庭木としてオオヤマレンゲ名で売られているのは、朝鮮半島原産のオオバオオヤマレンゲで、我が国原産のオオヤマレンゲとは少し異なる。

オオバオオヤマレンゲとオオヤマレンゲとは300年前に既に混同していた。その当時、既に朝鮮原産が我が国に入っていて、それが日本に原生するオオヤマレンゲとしてヨ-ロッパにも紹介されていた。オオヤマ(大山)とは大峰山を短縮したものであるから、深山に原生するオオヤマレンゲの存在は当時知られていたはずだが、その区別は専門家も知らなかったようである。

この違いを指摘され出したのは、ほんの30年ほど前。オオヤマレンゲの雄蕊は薄いピンク色、それに対してオオバオオヤマレンゲは真紅色で、明らかに区別できる。

オオバオオヤマレンゲは、朝鮮半島ではごく普通に見られるそうで、背丈も3-10m にもなるという。それに対しオオヤマレンゲは1-3m。葉の大きさや葉の裏に毛が生えているかなどの違いもある。

オオヤマレンゲは大峰山の深山(八経ヶ岳)にわずかに自生していて、鹿の食害を防ぐために柵で囲まれ保護されている。

朝鮮半島に自生する亜種以外に、中国(安徽省・広西省)でも別の亜種が自生しているという。その中国では、この花を天女花と呼んでいる。

2013年6月11日火曜日

ハマボウ

ハマボウ 

 http://youtu.be/4_8kByGkkWE



アップロード日: 2010/10/28
伊豆半島から奄美大島付近の海岸部に群生し、真夏に黄色い花を咲かせるハマボウ。ハイ­ビスカスの仲間であり、花の美しさから園芸品種としても人気の高い植物である。

ハマボウの生息域は、満潮時に海水が僅かに被る程度の湿地帯の陸縁部が典型的であり、­その付近の植生がマングローブ帯と似通っているため、半マングローブ植物と呼ばれるこ­ともある。
しかし、典型的なマングローブ植物であるオヒルギやメヒルギほど塩分には強くなく、比­較的小さな川の河口部に好んで群生する。その独特な生息域は開発により減少しており、­地域によっては絶滅危惧種にも指定されるほど野生の株はその数を減らしている。

ハマボウは、毎年新しい枝を伸ばし、その先端に四つのつぼみを作る。
花は七月から八月にかけて順に咲き、朝に開いて夕方には閉じてしまう一日花である。こ­の僅かなタイミングで受粉を行った後、花弁の付け根にある子房を育成し、種を作る。
一つの枝に付いた四つのつぼみは、数週間の時間差を経て開花するため、一つの枝につぼ­みと咲き終わった種子が混在し、詳しく観察しないとその差は判りにくい。

付け根から伸びる萼が発達している方が種子であり、この萼を伸ばすことでガの仲間が寄­生することを妨げるのだと考えられるが、一度に開花せず、数週間の時間差を設ける理由­や、その開花の順序をどのようにして定めているのか、詳しいことはまだ判って居ない。

何れにしても、開花時期は著しく異なるものの、九月の初旬から熟成した実が現れ始め、­その実が海に落ちて海流に運ばれることで、分布域を広げていると考えられている。

一説によるとハマボウの萼は、害虫の侵入を拒むだけでなく、その付け根に一種の風圧セ­ンサが備わっており、台風のような強風が吹くと実を切り離し、海流に委ねると考えられ­ている。

強い風が吹けば種が飛ばされるのは当たり前と思うかも知れないが、九月から十月にかけ­て接近する台風を待つために、開花の順序もずらしているとすれば、そのメカニズムの巧­妙さに感心せざるを得ないだろう。

実はハマボウは、群生地により遺伝子の違いが顕著であり、花の大きさや開花期間の差は­、北に行くほど小さくなる傾向がある。台風による種子拡散は南の地域ほど有効なのは当­然であり、それさえも遺伝子レベルで制御しているとすれば、風圧センサは、ハマボウが­種を保存するために勝ち得た、根源的な力とも言えるだろう。

人間には、これほどまでに自然を計るセンサは無い。
しかし人類には、分析力という種を超えた力がある。
その分析力で自然を計り、多様で美しい地球の姿を
守ること、それが人類に与えられた使命といえるだろう。

ハイテクの一歩先にいつも堀場製作所

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ハマボウ
  
http://youtu.be/KhTkyvVyhyY



公開日: 2012/05/07
岡垣町では吉木河口堰付近で7月の終わりに黄色く美しい花を見ることが出来ます。

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はまぼうの花(南伊勢町)

http://youtu.be/YIkA2QbDLmc




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はまぼうの群生  

http://youtu.be/kCsw9l_4IRk



公開日: 2012/07/13
はまぼうの群生地は、日本では少なくなり府県によっては絶滅種に指定されているところ­もあります。7月から8月にかけて黄色い花をさかせます。2012年7月14日撮影。­まだ、3部咲きといったところでしょうか。これからが楽しみのはまぼうの花です。
静岡県磐田市福田 はまぼう公園

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科学映像館 Red Data Plants of Kochi
(Hibiscus hamabo・ハマボウ)  

http://youtu.be/zMjuDs3WPN8



アップロード日: 2007/01/31
The Action Plant (動く植物)
Red Data Plants of Kochi(Hibiscus hamabo・hamabo)高知県絶滅危惧野生植物
高知県の野生植物
動く植物図鑑
高知県レッドダータブック(植物編)
高知県立牧野植物園
牧野富太郎
撮影 ㈱オムニ・サイエンスネット 尾高俊夫
omni@m2.pbc.ne.jp
微速度撮影
サイエンスネット 大型動画配信へリンクします。
http://sciencenet.cocolog-nifty.com/s...
◆サイエンスネット大型動画配信へリンク。
http://omni.way-nifty.com/sciencenet/
◆オムニ・サイエンスネット大型配信へリンク
http://omni.way-nifty.com/omni/

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ファイル:Hibiscus hamabo.jpg

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%95%E3%82%A1%E3%82%A4%E3%83%AB:Hibiscus_hamabo.jpg

ハマボウ :Wikipedia

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%8F%E3%83%9E%E3%83%9C%E3%82%A6

ハマボウ(浜朴あるいは黄槿、Hibiscus hamabo)はアオイ科の落葉低木である

概要
千葉県以西から奄美大島朝鮮半島の海岸沿いや河口付近の干潟の陸側や湿地帯に生育する。樹高は3mほどになり、全体に細かい毛に覆われている。葉は先端が尖った楕円形で互生する。 伊豆のメヒルギ群生地にも混生しており、潮間帯での植生がマングローブに類似することから、ハマジンチョウハマナツメなどと並び半マングローブ植物と呼ばれることもある。[1]
花期は7月から8月で、5cm程度の、中心が赤褐色の黄色い花を咲かせる。花弁は付け根から回旋して伸び、中心の赤褐色部は船のスクリューのように見える。花の形態は同属のハイビスカスムクゲフヨウに似る。現存する個体数は多く、栽培も広く行われているが、干潟の減少や海浜部の造成のため天然状態での生息地が年々狭まっている。大阪府では絶滅種とされており、他の多くの府県でレッドリストの絶滅危惧種とされている。[2]
和名の浜朴は「浜辺に生えるホオノキ」、黄槿は「黄色いムクゲ」のことである。

屋久島以南には近縁のオオハマボウ(H. tiliaceus)があり、やはり海岸沿いに出現する。また、別属であるがサキシマハマボウ(Thespesia populnea (L.))も海岸性で、琉球諸島から熱帯アジア一帯に分布する。いずれも黄色の大輪の花をつける。

最終更新 2010年8月25日 (水) 14:21

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